こんにちは。Tradivanceです。
Google Workspaceで生成AIのGeminiを活用して、業務効率化やコスト削減を実現したいとお考えの企業担当者の方も多いのではないでしょうか。
特に「Enterpriseプランで何ができる?」「容量の違いは実務にどう影響する?」「Geminiの標準搭載でコストは?」といった疑問を抱えている方は多いと思います。
実際に私たちもGoogle Workspace Enterpriseプランの実運用について色々と調査してみましたが、2025年3月以降、Enterprise Standardは月額3,060円、Enterprise Plusは月額3,980円の水準で提供されており、全プランにGemini AIが標準搭載されています(実際の価格は販売パートナーや契約条件により変動します)
最新の料金体系とGemini完全機能の理解、プール型ストレージの戦略的活用、容量不足の早期発見、Googleドキュメントは容量カウント対象などの実務Tips、そして適切なプラン選択をセットで理解しないと、コスト最適化の機会を逃しやすいのでは?と思っています。
だからこそ本記事では、Google Workspace Enterpriseプランの利用人数別料金から実運用のコツまで、2026年最新情報を基に解説していきたいと思います。
本記事で得られる情報・解決する悩み
- 2026年最新の料金体系とEnterprise各プラン(Essentials・Standard・Plus)の完全比較
- プール型ストレージの実運用事例と容量監視・早期対処の具体的手法
- 2025年1月標準搭載のGemini Enterprise機能とビジネス活用の実践例
- 利用人数別コスト試算(10人・50人・100人・300人)とプラン移行判断基準
Google Workspace Enterpriseとは

Google Workspace Enterpriseは、大企業や高度なセキュリティ要件を持つ組織向けに設計された最上位プランです。
Business Plusで提供される全機能に加え、ユーザー数無制限のスケーラビリティ、データ損失防止(DLP)、コンテキスト対応アクセス制御、S/MIME暗号化、セキュリティセンター、詳細な監査ログなど、エンタープライズグレードの統制機能を標準装備しています。
2025年1月からは上位のAI機能Gemini Advancedも標準搭載され、文書作成や会議要約、NotebookLM Plus、多言語翻訳などが追加料金なしで利用可能になりました。
Businessプランとの決定的な違いは、利用可能人数が300名の制限を撤廃して無制限になること、柔軟なストレージ容量(5TB~必要に応じて拡張可能)、さらに金融・医療・公共など規制の厳しい業界でも対応できる最高水準のセキュリティ機能が提供されることです。
Google WorkspaceのGemini Advancedは、標準版を超える高度な生成AI機能を提供し、より複雑な業務要求に対応します。
Google WorkspaceのGemini Advancedは、AI技術を活用して文書作成、メール下書き、会議の要約、データ分析など、日常業務を効率化するAIアシスタント機能の上位版です。
従来は月額2,260円の有料アドオンでしたが、2025年1月15日以降、Business PlusおよびEnterpriseプランに標準機能として統合されました。
- 文書作成やメール作成をAIがサポートし、業務時間を最大30〜35%削減可能
- 会議の自動メモ生成や65以上の言語へのリアルタイム翻訳で国際的なコラボレーションを促進
- NotebookLM Plusで高度な文書分析と音声出力機能が利用可能
- エンタープライズグレードのセキュリティでデータを保護し、入力内容はAIの学習に使用されない
Google Workspace Enterprise with Gemini Advancedの登場により、大企業はより高度なAIを活用した業務効率化を追加コストなしで実現できるようになりました。
Google Workspace Enterpriseとは
2026年最新の料金体系(Standard・Plus・Essentials別)
Enterpriseプランの料金は公式サイトでは明示されておらず、組織規模や契約条件によって変動する見積もりベースとなります。
2025年からの料金改定により、国内リセラー各社ではEnterprise Standardを年契約で月額3,060円前後、Enterprise Plusを月額3,980円前後、Enterprise Essentialsを月額1,130円前後といった価格帯で提供している事例が多く見られます(税区分や為替、キャンペーン等により前後する可能性があります)
利用人数や継続期間が見えている場合は、年間でのコスト差が大きくなるため、組織規模と必要なセキュリティレベルを踏まえた慎重なプラン選定が重要になります。
| プラン | 年間契約(月額換算) | フレキシブル契約(月額) | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Enterprise Essentials | 1,130円 | 1,356円 | Gmail以外・1TB容量・小規模チーム向け |
| Enterprise Standard | 3,060円 | 3,670円 | 5TB容量・高度セキュリティ・無制限ユーザー |
| Enterprise Plus | 3,980円 | 4,760円 | 最上位・最高水準セキュリティ・無制限ユーザー |
Enterpriseプランは契約形態によって月額コストが変わり、組織規模が拡大するほど年間契約による総コスト削減効果が顕著になります。
特に従業員数が300名を超える組織や、金融・医療など規制の厳しい業界では、StandardまたはPlusの導入が実質的な必須要件となります。見積もり依頼時には、将来の組織拡大やセキュリティ要件の変化も見据えた検討が求められます。
Google Workspace Enterpriseとは
利用人数別の料金シミュレーション(Standard・Plus・Essentials)
Enterpriseプランでは、組織規模によって年間総コストが大きく変動します。以下は利用人数別の年間コスト試算例です(年間契約・税抜価格)。
| 利用人数 | Enterprise Essentials | Enterprise Standard | Enterprise Plus |
|---|---|---|---|
| 50名 | 678,000円 | 1,836,000円 | 2,388,000円 |
| 100名 | 1,356,000円 | 3,672,000円 | 4,776,000円 |
| 300名 | 4,068,000円 | 11,016,000円 | 14,328,000円 |
| 500名 | 6,780,000円 | 18,360,000円 | 23,880,000円 |
| 1,000名 | 13,560,000円 | 36,720,000円 | 47,760,000円 |
従業員数が300名を超える時点でBusinessプランの上限(300名)に達するため、Enterprise移行が必須となります。
また、組織規模が大きくなるほどフレキシブル契約と年間契約の差額も拡大するため、確実に1年以上利用する見込みがあれば年間契約を選択することで、組織全体で数百万円規模のコスト削減が可能になります。
Google Workspace Enterpriseとは
Geminiでできること(Enterprise Standard・Plus共通)

2025年1月以降、Enterprise StandardとPlusには、Gemini Advancedが標準搭載されています。主な機能は以下の通りです。
- Gmail:メール文案の自動生成・下書き作成・要約・返信サジェスト
- Googleドキュメント:文書の自動生成・書き直し・要約・トーン調整
- Googleスプレッドシート:データ分析補助・関数生成・レポート作成支援
- Googleスライド:プレゼンテーション資料の自動生成・画像提案
- Google Meet:会議の自動文字起こし・要約・多言語リアルタイム翻訳(65言語以上)
- NotebookLM Plus:高度な文書分析・音声出力・複数ソースの統合分析
これらの機能により、日常業務における文書作成時間を最大30〜35%削減できるとの調査結果が報告されています。特に国際拠点を持つ企業では、Meetのリアルタイム翻訳機能が言語の壁を大幅に低減し、グローバルコラボレーションを促進します。
Google Workspace Enterpriseとは
Geminiでできないこと・制限事項(Enterprise)
Gemini Advancedは強力ですが、以下のような制限事項があります。
- 暗号化されたデータへのアクセス不可:顧客管理の暗号鍵(CMEK)で暗号化されたメールやファイルには、Geminiはアクセスできません
- 処理量の制限:一度に生成できるテキスト量は約32,000トークン(約50ページ相当)までです
- 管理者による機能制限:組織の管理者がGemini機能を部分的または完全に無効化している場合、エンドユーザーは利用できません
- 特定業務への適用制限:法的判断や医療診断など、最終判断を人間が行う必要がある業務では、Geminiの出力をそのまま採用することは推奨されません
- オフライン環境での利用不可:Geminiはクラウドベースのサービスのため、インターネット接続が必須です
Google Workspace Enterpriseの機能でできること

Enterpriseプランは、無制限ストレージと最高レベルのセキュリティで大規模組織の要求に応える最上位エディションです。2025年からGemini Enterprise機能が標準搭載され、高度なデータ分析とAIエージェントの作成・実行が可能になりました。特にStandardとPlusでは、利用人数に応じた柔軟なストレージ管理とエンタープライズグレードのコンプライアンス対応が特徴です。
300名超の組織拡大時の「プール容量の最適配分」「Vault活用による法務監査対応」「AI駆動型業務フロー構築」が成功の鍵となります。
| Enterprise | ||
|---|---|---|
| 機能項目 | Standard | Plus |
| 月額料金(年契約) | 3,060円 | 3,980円 |
| ストレージ容量 | 5TB×ユーザー数(プール型) | 5TB×ユーザー数(プール型) |
| Meet参加人数 | 最大500名 | 最大1,000名 |
| 会議録画・ライブ配信 | 利用可能 | 最大10万人配信対応 |
| 電子情報開示・Vault | 利用可能 | 高度な保持ポリシー対応 |
| 高度なセキュリティ | DLP・Context-Aware Access | Assured Controls・地域指定 |
| 最大利用人数 | 無制限 | 無制限 |
Google Workspace Enterpriseの機能でできること
Enterprise Standard:5TB/ユーザーと必要に応じた拡張が可能
Enterprise Standardは1ユーザーあたり5TBの大容量ストレージを標準提供し、プール制で運用されるため組織全体での柔軟な容量配分が可能です。
2025年時点では、Business Plusと同様に「ユーザー数×5TB」のプール容量が利用でき、必要に応じてGoogle Workspace追加ストレージの購入により10TB単位で拡張できます。たとえば50ユーザーの組織では合計250TBの容量プールが標準で利用可能です。
Enterprise Standardでは、容量不足が発生した場合、管理コンソールから追加ストレージを10TB単位で購入可能です。追加ストレージの料金は10TBあたり月額約10,000円程度で、プランアップグレードと比較して費用対効果の高い選択肢となります。
大容量動画制作、AI学習データの保存、大規模なファイルサーバー移行など、エンタープライズレベルのデータ管理が求められる組織でも、段階的な容量拡張により長期的な運用が可能です。容量監視のベストプラクティスとして、管理者は使用率70%到達時点でアラート設定を行い、85%以上で追加購入を検討することが推奨されます。
Google Workspace Enterpriseの機能でできること
実際の業務で5TBストレージを活用する際の容量管理と拡張戦略
Enterprise StandardおよびPlusプランの5TB/ユーザーは、大規模なデジタルアセット管理やアーカイブ運用にも対応可能な十分な容量です。
大規模組織では部門ごとの容量消費パターンが異なるため、プール制の利点を活かした柔軟な運用が可能です。例えば、マーケティング部門が4K動画素材で1ユーザーあたり年間2TB消費する一方、管理部門は年間100GB程度であれば、組織全体での容量バランスにより長期的な運用が実現できます。
容量不足への対処法として、以下の段階的なアプローチが推奨されます。第一段階では、不要ファイルの削除、重複データの統合、アーカイブポリシーの導入により、平均20~30%の容量削減が期待できます。第二段階では、外部ストレージへの長期アーカイブ移行、Google形式への文書変換により、さらに15~20%の削減が可能です。
| 業務タイプ | 年間消費容量目安 | 50ユーザー組織での想定総量 | 容量到達目安 |
|---|---|---|---|
| 一般事務中心の組織 | 50~100GB/人 | 2.5~5TB(250TBの2%) | 30年以上 |
| デザイン・制作部門混在 | 300~500GB/人 | 15~25TB(250TBの10%) | 15~20年 |
| 映像制作・メディア企業 | 1~2TB/人 | 50~100TB(250TBの40%) | 5~10年 |
| 研究開発・AI企業 | 2~3TB/人 | 100~150TB(250TBの60%) | 3~5年 |
追加ストレージの費用対効果として、10TBを月額約10,000円で追加する場合、1TBあたり1,000円となり、Business Plusプラン(1ユーザー2,500円で5TB=1TBあたり500円)と比較すると割高ですが、プランアップグレードせずに必要な容量だけを追加できる点が大きなメリットです。
Google Workspace Enterpriseの機能でできること
会議参加人数は500~1,000人、録画・文字起こしはGemini AIで自動化
Enterprise StandardとPlusでは、Google Meetの最大参加人数がそれぞれ500人および1,000人に拡大されており、大規模なウェビナーや全社総会にも対応可能です。
会議録画機能は両プランで標準装備されており、2025年1月以降はGemini AIが全プランに標準搭載されたことで、会議中の自動文字起こし、リアルタイム翻訳、会議後の要約自動生成が利用可能になりました。これにより、録画データと合わせて会議の記録・活用が飛躍的に効率化されています。
Enterprise Plusでは、Meet の「出席状況追跡」機能が標準装備され、参加者の入退室時間を自動記録します。これは大規模研修やコンプライアンス対応が必要な組織で重要な機能です。また、ライブストリーミング機能により、最大10万人への同時配信も可能で、全社イベントや株主総会などの大規模配信にも対応できます。
| 項目 | Business Standard | Business Plus | Enterprise Standard | Enterprise Plus |
|---|---|---|---|---|
| 参加人数上限 | 150人 | 500人 | 500人 | 1,000人 |
| 会議録画機能 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| Gemini AI(文字起こし・要約) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 出席状況追跡 | × | × | × | ◯ |
| ライブストリーミング | × | × | × | ◯(10万人まで) |
2025年以降、Gemini AIの標準搭載により、会議中に「次のアクションアイテム」や「決定事項」を自動抽出し、会議終了後に参加者全員にサマリーをメール送信する機能が利用可能になりました。これにより、議事録作成の工数が平均60~70%削減されたという導入事例も報告されています。
Google Workspace Enterpriseの機能でできること
2025年1月からGemini AI標準搭載で料金体系が変更された影響
2025年1月16日より、Google Workspaceの全プランにGemini AI機能が標準搭載され、料金体系が大幅に変更されました。
従来は「Gemini for Google Workspace」として月額3,000円の追加ライセンスが必要でしたが、新料金体系では基本プラン料金に統合されています。Enterprise Standardは従来月額2,260円から3,060円へ、Enterprise Plusは3,580円から3,980円へと値上げされましたが、Gemini機能が標準利用可能になったことで、実質的には大幅なコスト削減となります。
Gemini AIで利用可能な主要機能は以下の通りです。Gmail での「Help me write」によるメール下書き自動生成、Googleドキュメントでの文章作成支援・要約・校正、Googleスプレッドシートでのデータ分析・数式生成・グラフ作成支援、Google Meetでの会議中リアルタイム文字起こし・自動要約・議事録生成、サイドパネルでのGmail・Drive・ドキュメント横断検索と情報統合が含まれます。
| 機能項目 | 料金改定前(2024年12月まで) | 料金改定後(2025年1月以降) | ||
|---|---|---|---|---|
| 基本料金 | Gemini追加 | 統合料金 | Gemini機能 | |
| Enterprise Standard | ¥2,260 | +¥3,000 | ¥3,060 | 標準搭載 |
| Enterprise Plus | ¥3,580 | +¥3,000 | ¥3,980 | 標準搭載 |
| 実質コスト(Gemini利用時) | ¥5,260~¥6,580 | ¥3,060~¥3,980 | ||
Gemini AIの活用事例として、メール返信時間が平均40%短縮、資料作成時間が50%削減、会議後の議事録作成が70%効率化されたという報告が多数寄せられています。特に、複数のGmail・Driveファイルを横断検索して必要な情報を自動抽出する「サイドパネル機能」は、情報検索時間を60~80%削減する効果があり、Enterprise プランの大きな差別化要素となっています。
Enterprise プランは、大規模組織向けの高度なセキュリティ・コンプライアンス機能と、Gemini AIによる業務効率化を両立させた最上位グレードです。月額3,060円~3,980円という価格設定は、AI機能込みで考えると非常にコストパフォーマンスが高く、300ユーザー以上の組織や、高度なガバナンス要件を持つ企業に最適な選択肢となります。
Google Workspace Enterpriseの業務例

Enterpriseプランは大規模組織向けに設計され、人数無制限でユーザーあたり5TB(必要に応じて拡張可能)の大容量と、最高レベルのセキュリティ・コンプライアンス機能を備えたプランです。
2026年1月現在、StandardとPlusの2つのエディションがあり、米国運輸省など官公庁での採用実績も増えています。大容量ファイルの組織横断管理や法規制対応、高度なAI活用など、エンタープライズレベルの業務管理が求められる組織で真価を発揮します。
Google Workspace Enterpriseの業務例
人数無制限・拡張可能ストレージで全社データ基盤を構築
全社規模の映像アーカイブと部門横断共有
300人以上の大規模組織でも利用人数の制限なく、全部門の4K映像素材やRAW画像データをGoogle Driveに集約できます。
基本5TB/人に加え、容量不足時はGoogleへ申請することで追加ストレージを柔軟に拡張可能です。組織単位のストレージプールにより、100人組織なら実質500TB以上を効率運用でき、過去5年分の全プロジェクト資産を削除せずに保管できます。高度なアクセス制御とVault機能により、退職者のデータも組織資産として確実に保全されます。
Gemini Enterpriseで組織知を横断検索
2025年10月に発表されたGemini Enterpriseにより、Google Workspace・Salesforce・Jiraなど複数システムのデータを横断検索し、AI生成回答を取得できます。
NotebookLM統合により、組織の契約書・設計図面・過去プロジェクト資料を一元的にAI分析し、ナレッジの属人化を解消します。秋田県が都道府県初の全庁導入を実施するなど、官公庁でも業務効率化の実績が蓄積されています。
官公庁レベルのセキュリティとコンプライアンス対応
2025年12月に米国運輸省がFedRAMP High認証取得のGoogle Workspaceを5万人規模で採用し、閣僚級機関初の事例となりました。
Vaultによる法的証拠保全、高度なDLP(データ損失防止)、アクセス制御、監査ログにより、金融・医療・官公庁など規制業界のコンプライアンス要件を満たします。電子帳簿保存法や訴訟対応にも完全対応し、過去10年分の全契約書類を検索可能な状態で保管できます。
Enterpriseプランは、300人以上の大規模組織や官公庁、規制業界に最適です。
StandardとPlusの2エディションがあり、料金は問い合わせ制ですが目安として月額3,060円~(Standard)、3,980円~(Plus)となっています。2026年1月現在、全プランへのGemini標準搭載に加え、Enterprise PlusではGemini Enterprise・NotebookLM Plus・高度なセキュリティ機能が追加費用なしで利用でき、組織全体のDX推進とAI活用を同時に実現します。
Google Workspace Enterpriseで後悔したくない!
「プラン選択」チェックリスト

Business Starterで十分か、Standard以上が必要かを「人数・データ量・共有管理・会議運用」の4軸で整理します。
判断軸を固定することで、プラン選びの迷いを解消できます。
人数・データ量・共有管理・会議運用の4つの視点から、自社に最適なプランを見極めることができます。各判断軸を順番に確認していくことで、Starterで足りる条件とStandard以上が必要な条件を明確に切り分けられます。
2025年1月からGemini AI機能が全プラン(Business・Enterprise)に標準搭載され、追加料金なしで利用できるようになったことで、AI活用の観点からもプラン選択の検討が必要です。ただし、管理機能には制限があるため、組織の成長段階に応じた検討が必要です。
| 判断軸 | Business Starterで十分 | Business Standard以上が必要 |
|---|---|---|
| ユーザー数 | 5名以下の小規模チーム | 10名以上または今後の拡大を想定 |
| データ量 | 30GB(プール容量)で収まる | 動画・デザインデータを頻繁に扱う |
| 共有管理 | ファイル単位の共有で十分 | 部署単位での一括管理が必要 |
| 会議運用 | 録画不要・参加者100名以内 | 会議録画・自動文字起こし機能が必要 |
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こんな企業はStandardでOK(Vault不要、中小企業、2TBで十分など)
メール・カレンダー・会議録画・ファイル共有が主用途で、法務監査機能や高度なセキュリティが不要な場合はStandardで十分です。
Standardの1ユーザーあたり2TBのプール型ストレージは、動画編集やCADデータを扱わない限り中小企業に最適です。最大150名参加のビデオ会議と録画機能により、社内研修や会議記録を効率化できます。2025年1月からは全プランにGemini AI機能が標準搭載され、追加費用なしでGmail・ドキュメント・スプレッドシート・スライド・Meetで文書作成支援や会議要約を活用できます。
- ユーザー数が300名以下で今後の急激な増員予定がない
- Google Vault(データアーカイブ・電子情報開示)が不要
- DLP(データ損失防止)機能による機密情報保護が必須ではない
- 動画ファイルや大容量CADデータの保存は少ない
- Web会議の録画機能が必要(Standardで150名まで対応)
- 共有ドライブの完全な管理機能で部署別ファイル管理が可能
- Gemini AI機能で業務効率化したいが高度な分析は不要
ただし、Google Vaultによるメール・チャット・ファイルのアーカイブ機能や電子情報開示機能は利用できません。法務調査や監査対応が必要な業界では、Plus以上へのアップグレードが推奨されます。容量不足の兆候として、管理コンソールでストレージ使用率を定期的に監視し、80%を超えた時点で対策を講じることが推奨されます。
追加ストレージの購入も可能で、10名規模なら20TB(2TB×10)を組織全体で柔軟に分配できます。プール容量制により、営業部が大量の資料を保存しても他部署への影響を最小限に抑えられますが、1部署が極端にデータを使用すると他のメンバーに影響する点に注意が必要です。なお、Googleドキュメント・スプレッドシート・スライドなどGoogle形式のファイルはストレージ容量にカウントされないため、実質的に利用できる容量は表示以上になります。
Google Workspace Enterpriseで後悔したくない!
こんな企業はEnterpriseにすべき

高度なセキュリティ・コンプライアンス対応や大規模組織運営が必要な企業は、Enterprise以上のプランの検討が推奨されます。
Enterpriseプランは、301名以上の大規模組織・最高水準のセキュリティ要件・法規制対応が求められる企業に最適化されています。
特にGoogle Vaultによる包括的なデータ保持・電子情報開示機能、高度なDLP(データ損失防止)による機密情報保護、コンテキスト認識アクセスによるゼロトラスト型セキュリティが必要な場合はEnterprise Standard以上を推奨します。
Business Plusでは対応できない大規模ビデオ会議(1,000名参加・10,000名ライブストリーミング)や専任サポート、詳細な監査ログ分析といった要件が発生する場合、Enterprise移行が現実的な選択肢となります。
| 機能項目 | Business Standard | Business Plus | Enterprise Standard | Enterprise Plus |
|---|---|---|---|---|
| 月額料金(年間契約・1ユーザー) | ¥1,600 | ¥2,500 | ¥3,060 | ¥3,980 |
| ユーザー数上限 | 300名 | 300名 | 無制限 | 無制限 |
| ストレージ容量(1ユーザー・プール制) | 2TB | 5TB | 5TB(拡張可) | 5TB(拡張可) |
| 共有ドライブ | 全機能利用可能 | 全機能利用可能 | 全機能利用可能 | 全機能利用可能 |
| Meet会議録画 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| Meet参加人数上限 | 150名 | 500名 | 500名 | 1,000名 |
| ライブストリーミング視聴者数 | ✕ | ✕ | 10,000名 | 100,000名 |
| Google Vault(アーカイブ・電子情報開示) | ✕ | ◯ | ◯(拡張機能) | ◯(拡張機能) |
| DLP(データ損失防止) | ✕ | ◯ | ◯(高度) | ◯(最高度) |
| コンテキスト認識アクセス | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ |
| データリージョン選択 | ✕ | ✕ | ✕ | ◯ |
| S/MIME暗号化 | ✕ | ✕ | ✕ | ◯ |
| Gemini AI機能 | 全アプリで利用可 | 全アプリで利用可 | 全アプリ+高度な分析 | 全アプリ+最高度分析 |
以下のような要件が見られたら、Enterpriseプランへの移行を検討すべき段階です。
- 組織全体のユーザー数が300名を超える、または今後2年以内に超える見込みがある
- 5TBを恒常的に超える大容量ストレージが必要で、追加購入より拡張対応が費用対効果に優れる
- 全社総会やウェビナーで500名を超える参加者・視聴者が頻繁に発生する
- コンテキスト認識アクセス(位置情報・デバイス状態に応じたアクセス制御)が必要
- 詳細な監査ログ分析やセキュリティ調査ツールによる脅威検知が求められる
- 専任のGoogleサポート担当者による直接支援が必要
- 金融・医療・官公庁など最高水準のコンプライアンス要件がある業界で事業を展開
- データリージョン選択やS/MIME暗号化などの法規制対応が必須(Enterprise Plus)
Enterprise Standard以上では、Google Vaultによる包括的なデータ保持ポリシー設定とeDiscovery(電子情報開示)機能を完全に利用でき、訴訟対応や法的リスクを大幅に軽減できます。ストレージは必要に応じて拡張可能で、100名契約で基本500TB(5TB×100)を組織全体で柔軟に配分し、必要に応じてさらに追加できます。部署ごとの制限を受けることなく、プロジェクトの需要に応じてストレージを最適配分可能です。
FAQ|Google Workspace Enterpriseの導入と運用

ここまで解説してきたGoogle Workspace の料金体系とプラン選択の基本を踏まえて、Business Plusプランの実際の導入から運用までの実践的なポイントをFAQ形式でまとめました。
特にBusiness Plusプランにフォーカスし、利用人数別の料金シミュレーションや5TBの実際の活用方法、会議録画機能の運用ポイントなど、現場の意思決定に直結する実務情報を網羅しています。
これらの情報を理解して活用することで、Business Plusでの最適な運用方法や、他プランとの比較判断基準が明確になります。
利用人数別の料金シミュレーション|5人・10人・20人の実際のコスト
Business Plusの年契約プランは月額2,500円/ユーザーで、5人なら月額12,500円、10人なら25,000円、20人なら50,000円の計算です。
月払い契約の場合は月額3,000円/ユーザーとなり、年契約と比較して年間で約6,000円/人の差が生じます。Business Plusは最大300人まで利用可能ですが、それを超える場合はEnterprise Standardへの移行が必要です。
5TBストレージの実際の活用方法|プール型容量の賢い使い方
Business Plusの5TB/ユーザーはプール型で組織全体で共有でき、10人なら50TB、20人なら100TBという大容量を柔軟に配分できます。
管理者は「ユーザーの保存容量の上限設定」機能で、特定ユーザーの使用量を制限しながらプールを最適化できます。
Googleドキュメント・スプレッドシート・スライドなどのGoogle形式ファイルは容量カウント対象外なので、積極的に活用することで容量効率が向上します。
会議録画機能の運用ポイント|保存先と容量管理の実践
Business Plusでは最大500名参加の会議を最長24時間録画でき、録画データは主催者のマイドライブ内「Meet Recordings」フォルダに自動保存されます。
録画ファイルは通常数GBになるため、定期的にアーカイブ化や削除を行い、主催者のストレージを圧迫しないよう運用ルールの策定が重要です。
録画処理には最大24時間かかる場合があり、すぐに共有が必要な場合は処理完了を待つ必要があることを参加者に周知しておくことが推奨されます。
Gemini AI機能の利用範囲|Plus搭載のAI機能と活用シーン
2025年1月からBusiness Plusを含む全プランにGemini AIが標準搭載され、追加費用なしでGmail・ドキュメント・スプレッドシート・スライド・Meetで利用できます。
メール作成支援、文書要約、データ分析、プレゼン資料生成、会議の議事録作成など、日常業務の効率化に直結する機能が標準装備されています。
Gemini機能は自然言語で指示を与えるだけで、複雑な操作なしに文章生成や分析が可能なため、AI初心者でもすぐに活用を開始できます。
料金・機能・個人利用
まとめ|Google Workspace「Enterprise」とは?
Google Workspace の「Enterprise」プランについて、利用人数別の料金体系・必要に応じて拡張可能なストレージの実践的な活用法・容量不足への対処戦略・各Enterpriseプラン間の移行判断基準を詳しく解説させていただきました。
適切なプラン選択とストレージ拡張タイミングの見極めにより、エンタープライズ要件を満たしながら最大限のセキュリティ強化と業務効率化を実現できることを理解し、本来注力すべきビジネスの成長に時間を使えるようになることを願っています。
Enterpriseプラン活用の要点
- 料金体系:ユーザー数無制限で利用可能。年契約でEnterprise Standardは月額3,060円、Enterprise Plusは月額3,980円、Enterprise Essentialsは月額1,130円。Business Plusから月額560~1,480円追加で無制限ユーザー・拡張可能ストレージ・高度セキュリティ機能を獲得
- ストレージ管理:拡張可能な大容量ストレージをプール制で組織全体に配分。Googleドキュメント形式は容量カウント対象外。4K動画素材・CADデータなど大容量ファイルを恒常的に扱う組織に最適。追加購入よりプラン内拡張が費用対効果に優れる
- ビデオ会議機能:Google Meetで最大1,000名参加・10,000名ライブストリーミング配信可能。録画・出席トラッキング・アンケート・Q&A機能標準装備で全社総会・大規模ウェビナー・株主総会に対応。録画ファイルは自動的にドライブ保存
- セキュリティ機能:Google Vault・高度DLP・コンテキスト認識アクセス・セキュリティ調査ツール標準搭載。Enterprise Plusではデータリージョン選択・S/MIME暗号化・高度脅威分析追加。金融・医療・官公庁など最高水準コンプライアンス要件に最適
- プラン移行判断基準:「301名以上のユーザー」「5TB超の恒常的ストレージ」「高度ゼロトラスト型セキュリティ」「1,000名規模会議配信」「専任サポート」のいずれか該当でEnterprise Standard移行推奨。「データリージョン選択・S/MIME暗号化必須」「高度監査ログ必要」ならEnterprise Plus検討
Enterpriseプランは「300名超の組織規模または高度なセキュリティ・コンプライアンス要件がある」大規模企業・官公庁・金融機関に最適化されています。
特に注意すべきは「ストレージ拡張タイミングの見極め」「Vaultによる法的証拠保全体制の構築」「高度なDLPルール設計と運用体制」「Enterprise StandardとPlusの機能差に基づく適切なプラン選択」の4点です。
まずはVault機能と高度なDLP機能を活用して法務・コンプライアンス要件への対応力を最大化してください。ストレージ使用率が計画容量の80%を超えた時点で拡張申請を行い、データリージョン選択やS/MIME暗号化など規制対応が必要になった段階でEnterprise Plusへの移行を判断することで、セキュリティとコストのバランスを最適化できます。
もし、現在の利用や今後の事業成長を見越してきちんと検討したい、どれを選んでいいか分からないと言う方は、気軽に弊社に御相談いただければ多くの実績や活用事例と共にご説明させていただきます。


