OutlookのCopilotの使い方|表示されない時と邪魔な時の対処もあわせて解説【2026年時点】

こんにちは。Tradivanceです。

OutlookのCopilotは「メールを速く書く機能」として紹介されがちですが、実際に効くのは書くほうではなく、読むほう・探すほうです。

長く伸びたスレッドの要点を先に出す——この「読む時間」の削減が体感に直結します。ただ、その手前で止まっている方が多いのも事実です。

「自分の画面にはCopilotが出てこない」と「常に出ていて邪魔だから消したい」——この2つが、使い方以上に多く検索されています。

ところが解説記事の多くは使い方だけで終わっていて、この2つに答えていません。結果として現場は原因が分からないまま諦め、情シスには「なぜか使えません」という相談だけが届きます。

そこで本記事では、使い方に加えて表示されないときに確認する項目邪魔なときに隠す方法までを1本にまとめました。2026年8月時点の公式ドキュメントで裏を取り、どこまでが自分で直せて、どこからが会社に頼む話なのかまで切り分けます。

本記事の検証環境:画面の確認はMicrosoft 365 Personal(個人向けプラン)のOutlook Web版で行っています。法人テナントでは画面構成が異なる場合があります。法人環境の記述は公式ドキュメントを出典として明示しました。

本記事で分かること


  • 下書き・要約・検索・予定作成の具体的な手順
  • 表示されないときに、上から順に見る項目
  • クラシックOutlookでボタンが消える原因(ライセンスの種類で変わります)
  • 邪魔なときに隠す方法と、社内メール運用に直撃する制約
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目次

OutlookのCopilotとは|メール業務のどこが変わるか

メール業務のAI補助で読む側が軽くなることと書く側に手が残ることの対比図|要点は先に出るが最終文面は人が持つ

効くのは「書く」より「読む・探す」

下書きを作らせる用途より、長いスレッドを要約させる用途のほうが、時間の削減としては素直に効きます。下書きは読み直して直す必要があり、社外に出す文面ほどその手間が増えるためです。一方「40通のスレッドの結論だけ先に知りたい」という場面では、読む前に要点が出ること自体が節約になります。

観点できること期待しすぎないほうがよいこと
読む長いスレッドの要点を先に出すニュアンスや温度感までは拾いきれない
書く下書きと返信のたたき台を作る社外向けの最終文面はそのまま使えない
前提対象のライセンスがあれば使えるライセンスの種類で挙動が変わる

「あるか、ないか」の二択ではない

表の最後の行が、本記事の出発点です。公式の既知の問題として、ライセンスの種類によって、従来のOutlook for Windowsでボタンが表示されなくなる事象が公表されています。

つまり同じ会社の中でも、人によって見えている画面が違うことが起こり得ます。詳しくはクラシックOutlookのセクションで扱います。

出典:Microsoft サポート 既知の問題「従来の Outlook for Windows に Copilot ボタンがありません」(2026年8月時点で参照)

本記事の範囲:使い方と表示・非表示のトラブルに絞ります。プランごとの金額やプラン比較は扱いません。Excelで同じ症状が出ている場合はExcel Copilotが表示されない・使えないときの対処、Excelでの使い方はExcel Copilotの使い方ガイドで扱っています。

OutlookのCopilotでできること一覧|要約・下書き・返信・検索・予定作成

Outlookで使える主な機能を整理します。

機能何が起きるか向く場面
メールの要約長いスレッドの要点が先に提示される途中から参加した案件を把握する
下書きの作成指示した内容から本文が生成される定型に近い連絡を早く形にする
返信の作成受信メールに対する返信案が出る返信の書き出しで止まっているとき
既存文の書き換えトーンと長さを変更できる硬すぎる/長すぎるとき
会議のスケジュールスレッドから会議のタイトルと議題を提案する日程調整のやり取りが続いたあと

このうち頻度が高いのは要約です。下書きは「書き出しの1分」を、要約は「読む10分」を短縮します。

ただし使える機能は、Outlookの種類やバージョン、ライセンスによって差があります。手順どおりに操作しても選択肢が見当たらない場合は、機能の有無ではなく表示されない原因のセクションを先に確認してみてください。

Outlook Copilotの使い方|メールの下書きと返信を作る手順

入口が3つあり、どれを使うかで結果が変わる

公式ドキュメントには下書きの入口が3種類記載されています。多くの解説記事は1つ目だけを紹介していますが、3つは目的が違います

STEP

ツールバーのCopilotアイコンから「下書き」を選ぶ

空のメールを開き、上部ツールバーのCopilotアイコンから「下書き」を選びます。白紙から作る入口です。ここにアイコンが無い場合は先へ進めません。

STEP

本文の「Copilot」ボックスに指示を入力する

メールメッセージ領域の「Copilot」ボックスに内容を入力します。推奨プロンプトが提示されるので、選んでから編集しても構いません。書きたいことが決まっている場合はこちらが早いです。

STEP

「書き込みヘルプ」「返信のヘルプ」から対話で詰める

「書き込みヘルプ」または「返信のヘルプ」をクリックすると、チャット形式で共同作業できます。一発で狙った文面が出ないときは、この入口が向いています。

生成された文面はたたき台です。社名・数字・日付は送信前に人が確認する前提で扱ってください。

すでに書いた文を、トーンと長さで直す

メール内のテキストを選択して「Copilot」ボタンをクリックすると、その部分を編集できます。公式には、この編集でトーンと長さを変更できると記載されています。

実務上はゼロから作らせるより自分の文を直させるほうが結果が安定します。元の文に情報が入っているぶん、事実関係のずれが起きにくいためです。

毎回トーンを指定しないで済ませる|ドラフト指示のカスタム指示

Outlookの設定 > Copilot > ドラフト指示に「カスタム指示」があります。画面の説明は次のとおりです。

Copilot にメールに関する指示 (トーン、長さ、あいさつなど) を与え、AI によって生成された下書きが目的に沿ったものになるようにします。

つまり毎回トーンを指定しなくても、あらかじめ方針を渡しておける設定です。

そして「メールの下書きを作成する際にカスタム指示を使用する」トグルは、既定でオフでした。「下書きが自分の文体と違う」という不満の一部は、この設定に気づかないまま使っていることが背景にある可能性があります。

この項目は設定画面の存在と説明文、既定がオフであることを確認したところまでが検証範囲です。

出典:Microsoft サポート「Outlook で Copilot を使用してメール メッセージを下書きする」(2026年8月時点で参照)/カスタム指示の記載はOutlook Web版の設定画面で確認(2026年8月)

OutlookのCopilotでメールを要約する・探す・予定にする

要約は、読む時間そのものを削る

要約は、長く伸びたスレッドに使います。20通、30通と積み上がったやり取りの結論と論点が先に出るので、上から読み下す時間が省けます。引き継ぎで途中から入った案件を把握する場面では、特に効きます。

Outlook Web版の設定画面には、次の説明が表示されています。

Copilot in Outlookは、長いスレッドの要約、メールの下書き、困難なメッセージの書き込み時のコーチングを行うことで、より効率的になります。

要約が先に置かれている点に、この機能の重心が表れています。

会議のスケジュールは、ライセンスの条件つき

日程調整の往復が終わったあとに使えるのが、会議のスケジュールです。公式には「Copilot を使用すると、新しい Outlook のメール スレッドから会議を迅速かつ簡単にスケジュールできます」と説明されています。

ツールバーで「Copilot でスケジュールする」を選ぶと、スレッドを分析して会議のタイトルと議題を提案し、元のスレッドが添付ファイルとして追加されます。

ただし、ここにも条件があります。公式ページには「この機能は、Microsoft 365 Copilot (Work) ライセンスがある場合にのみ使用できます」と明記されています。対応は新しい Outlook for Windows と Outlook for Mobileです。Copilotが使えていても、この機能だけ出てこないことがあるということです。

検索については、Outlook Web版で検索バーが「Copilot で検索または質問する」という表示になっていることを確認しました。ただし当社が確認した公式ページに、過去メール検索を機能として説明した記述が見当たらなかったため、画面で確認できた表示までに留めます。

個人向けプランをお使いの場合:Microsoft 365 Personal・Familyには1か月あたり60のAIクレジットが含まれ、「受信トレイの要約」を依頼すると1クレジットが差し引かれます。要約を多用する使い方では月の枠を意識しておく必要があります。法人向けのMicrosoft 365 Copilotでは、標準的なクレジット制限を超えた広範な使用が可能とされています。

なおボタン自体が見当たらない場合は、機能の有無ではなく表示の問題である可能性があります。

出典:Microsoft サポート「Outlook で Copilot で会議の議題を作成する」同「Microsoft 365 サブスクリプションの AI クレジットと制限」(いずれも2026年8月時点で参照)

Outlook Copilotが表示されない原因|上から順に確認する

OutlookでCopilotが表示されない原因の切り分け図|自分で確かめられる項目と会社側でしか直せない項目

「Copilotが見当たらない」の原因は、「自分で直せるもの」と「会社側でしか直せないもの」に分かれます。ここを取り違えると、直しようのないものを延々と試すことになります。

自分で確かめられる原因

STEP

どのアカウントでサインインしているかを確認する

職場と個人のアカウントを併用している場合、割り当てられていないほうで開いていることがあります。

STEP

アプリが最新の状態かを確認する

[ファイル]>[Officeアカウント]>[更新オプション]>[今すぐ更新]を実行し、更新後にOutlookを再起動するところまで行ってください。

STEP

プライバシー設定の2項目がオンかを確認する

公式には「コンテンツを分析するエクスペリエンス」と「すべての接続エクスペリエンス」がオフだとCopilotが表示されないと説明されています。Windowsは[ファイル]>[アカウント]>[アカウントのプライバシー]>[設定の管理]です。

STEP

Web版ならブラウザーのCookie設定を確認する

サードパーティCookieがブロックされていると、Copilotがライセンスを検証できない可能性があると公式に記載されています。拡張機能で一括ブロックしている場合は要確認です。

会社側でしか直せない原因

  • ライセンスの割り当て:契約していても個人に割り当てられていなければ使えません
  • 更新チャネル:公式には半期エンタープライズ チャネルではアプリでMicrosoft 365 Copilot機能を利用できず、現在のチャネルまたは月次エンタープライズ チャネルに切り替える必要があると記載されています
  • 組織で管理されたプライバシー設定:組織がMicrosoft 365を管理している場合、前述の2項目を個人で変更できないことがあります

更新チャネルは、特に見落とされます。「アプリは最新にした」と本人が認識していても、配信されるビルドの系統が違えば、更新を何度実行しても機能は来ません。

症状から、誰に頼めばよいかを判断する早見表

症状まず見る場所誰が直すか
どこにもCopilotが無いサインイン中のアカウント自分
更新しても出てこない更新チャネルの種類会社(情シス)
プライバシー設定を変更できない組織による管理の有無会社(情シス)
Web版では出るがデスクトップでは出ないデスクトップ側のビルドと設定自分+会社
ブラウザーだけ出ないサードパーティCookieの設定自分
クラシックOutlookだけボタンが無いライセンスの種類会社(情シス)

表の4行目、「Web版では出るのにデスクトップでは出ない」はよく報告されるパターンです。この状態はライセンス自体は通っていることを示すため、切り分けはデスクトップアプリ側に絞れます。逆にWeb版でも出ない場合は、アカウントかライセンスを先に疑うほうが早いです。

出典:Microsoft サポート「Microsoft 365 アプリで欠落している Copilot ボタンを見つけて有効にする方法」(2026年4月更新/2026年8月時点で参照)

クラシックOutlookでOutlook Copilotのボタンが消えた場合|既知の問題

契約の種類によって見えている画面が変わることを示す分岐図|上位の契約の有無と個人向け契約の違い

症状と、原因になっているもの

前のセクションを試しても解決しない場合、製品側で認識されている事象に当たっている可能性があります。

  • 対象は従来のOutlook for Windows(ビルド 20026.20182 以降)
  • リボン右上にCopilotボタンが無い/左側のアプリバーや「その他のアプリ」領域にアイコンが無い
  • 「アプリの追加」に表示されても機能しない/リボンのカスタマイズで追加しても淡色表示される

この事象は、Copilot Chat(Basic)ライセンスのみを持っている場合に発生し、有料のMicrosoft 365 Copilotライセンス(Premium)を持っている場合には発生しないと説明されています。

つまり同じ会社の同じバージョンのOutlookでも、ライセンスの種類によって症状が出る人と出ない人に分かれます。

対応と、2026年8月時点の状態

案内されている対応は、Outlookの再起動か、[ファイル]>[Officeアカウント]>[更新オプション]>[今すぐ更新]です。

状態は「修正済み」です(2026年8月時点)。Outlookチームが2026年6月29日にサービスからの変更でこの問題を修正した、と記載されています。ただしGCC High および DoD 環境では、バージョン2508(ビルド 16.0.20228.20000)が展開されるまで継続して発生する可能性があるとされています。

公式ページには回避策としてロールバック手順も記載されていますが、管理者権限でのコマンド実行を伴うため本記事では掲載しません。自己判断で実行せず情シス部門にご相談ください。新しいOutlookまたはOWAを使う方法も併記されています。

出典:Microsoft サポート 既知の問題「従来の Outlook for Windows に Copilot ボタンがありません」(2026年8月時点で参照)

Outlook Copilotが邪魔なときの消し方|無効化と非表示の違い

Copilotを隠すことと組織として使えなくすることの違いを示す対比図|設定の切り替えと管理部門の領域

ここまでとは逆の相談も少なくありません。「メールの画面に常に出ていて邪魔なので消したい」という声です。Outlookは一日中開いているアプリなので、他のOfficeアプリよりこの不満が出やすいのだと考えられます。

設定のCopilotタブから入口を隠す

公式には「Copilot トグル」という機能があり、Outlookアプリから「このメールを要約」などのエントリポイントを非表示にできると説明されています。場所は設定 > Copilot タブです。

ただし、実際の画面と公式の説明には差があります。Outlook Web版で確認したところ、設定 > Copilot > ユーザー設定にあるのは「Copilot をオンにする」というトグルで、既定でオンでした。「非表示」で探しても、そのままの項目名は見当たりません。

1台で消せば、他の端末にも反映される

  • 設定はすべてのOutlookクライアント間でローミングします=1台で切り替えれば、他の端末のOutlookにも反映されます
  • クライアント内の個別アカウントごとに設定でき、組織のメールと個人のメールの両方に適用されます=仕事用では残し、個人用では消すといった使い分けができます

「隠す」と「使えなくする」は別の話

やりたいことどこで行うか誰の操作か
自分の画面から入口を消したい設定 > Copilot タブのトグル本人
組織全体で利用を止めたい管理者側の設定・ライセンスの扱いIT管理者

公式の「Copilot トグル」のページには、このトグルでライセンスの扱いがどうなるか、管理者が組織全体に強制できるかの記載がありません。推測で補える箇所ではないため、組織単位で止める場合は情シス部門にご確認ください。

出典:Microsoft サポート「Copilot toggle」(2026年8月時点で参照)/画面の文言はOutlook Web版で確認(2026年8月)

OutlookのCopilotに必要なライセンス|前提条件はメール基盤にもある

メールボックスの置き場所が前提条件になる

公式ドキュメントには、前提となるサブスクリプションとしてMicrosoft 365 A3/A5、Business Basic・Standard・Premium、E3/E5/E7、F1/F3、Teams各種、Office 365 の各プランなどが挙げられ、加えてEntra IDアカウントが必要とされています。そのうえで、最も効く前提条件がこれです。

プライマリメールボックスはExchange Onlineに存在する必要があり、オンプレミスとハイブリッドのメールボックスではサポートされません。

Copilotがメール・予定表・メタデータを使用するため、と説明されています。メールサーバーを自社で持つ企業や、移行途中でハイブリッド構成の企業は、ライセンスを買っても前提条件を満たしていないことになります。

確認する項目満たしていない場合
対象のサブスクリプション契約の見直しが要る
Entra IDアカウントアカウント基盤の整備が要る
メールボックスがExchange Online上にあるオンプレ・ハイブリッドは対象外
個人へのライセンス割り当て管理者による割り当てが要る
更新チャネル半期チャネルでは機能が来ない

同じ「使える」でも、社内で状態は揃わない

公式ページには「Outlook でCopilot Chatで実行できることは、管理者が職場または学校アカウントにMicrosoft 365 Copilotアドオン ライセンスを割り当てたかどうかによって異なります」と記載されています。「Copilotが使える」と言っても、社内で同じ状態とは限りません。個人向けのMicrosoft 365 Personal・Familyには1か月あたり60のAIクレジットが含まれ、法人での利用とは前提が異なります。

金額は本記事では扱いません。価格やプラン構成は改定される領域で、時点のずれた金額は判断を誤らせます。契約前に公式の料金ページでご確認ください。

出典:Microsoft Learn「organizationにMicrosoft 365 Copilotをデプロイするための最小要件」Microsoft サポート「Copilot in Outlook とチャットする」(2026年8月時点で参照)

Outlook Copilotを使うときに注意したいこと|形式・秘密度・学習

プレーンテキスト運用の会社は、そもそも下書きを使えない

これが、社内のメール運用に最も直撃する制約です。

プレーンテキスト形式でのメッセージ作成はサポートされておらず、HTML形式が必要とされています。

セキュリティ方針としてメールをプレーンテキスト形式に統一している企業は実際に存在します。HTMLメールを禁止している環境では、ライセンスを配っても下書き機能が使えません。導入検討の初期段階で確認しておく価値のある項目です。

秘密度レベルが変更される可能性がある

公式ドキュメントには秘密度レベルが変更される可能性があると記載されています。ラベルでメールの取り扱いを制御している企業では、ラベルの付き方が変わることが運用上の影響につながる可能性があります。

展開前に情報管理の担当者と挙動を確認しておくほうが安全です。

「メールがAIの学習に使われるのか」への答えは、設定画面に書かれている

導入検討で最初に出てくる懸念がこれです。Outlook Web版の設定 > Copilotの画面には、次の一文が表示されています。

Copilot のクエリと Outlook のコンテンツ (メールや予定表の詳細情報を含む) は、Microsoft の基盤モデルのトレーニングには使用されません。

製品の設定画面そのものに書かれている点が、社内説明では効きます。外部の解説記事を根拠にするより、自社の環境で同じ画面を開いて見せるほうが強いと考えています。

この文言は個人向けのMicrosoft 365 Personal・Outlook Web版で確認したものです。法人向けテナントでは記述や適用条件が異なる可能性があるため、社内説明に使う場合は自社の環境で同じ画面を開いて確認したうえでご利用ください。

当社の所感としては、下書きは速い一方で、社外に出す最終的な文面は人が持つ前提で運用したほうが結果的に早いと考えています。読み直しと修正を織り込むと、要約による読む時間の削減のほうが効き方は素直です。

出典:Microsoft サポート「Outlook で Copilot を使用してメール メッセージを下書きする」(2026年8月時点で参照)/設定画面の文言はOutlook Web版で確認(2026年8月)

社内でOutlookのCopilotを展開するときの進め方|情シスと現場の分担

配る前に決めておくこと

  • 誰に割り当てるか:全員か、メール量の多い部署からか。割り当ての有無が「同僚には出るのに自分には出ない」の一因になります
  • 更新チャネルを揃えるか:半期エンタープライズ チャネルのままでは機能が届きません
  • メール形式の方針:プレーンテキスト運用の場合、下書き機能は使えません
  • 秘密度ラベルの扱い:最も機微な場所に入る機能なので、後回しにしないほうが安全です

このうち更新チャネルとメール形式は、買ったあとで気づくと手戻りが大きい項目です。前提条件の確認は契約より前に済ませておくことをおすすめします。

「入れたのに使われない」を避ける

技術的な前提が揃っても、使われないことがあります。商工中金の調査では、生成AIの扱いを個人の判断に任せている企業が64.9%で最も多く、会社主導は16.3%という結果が出ています。多くの企業で「使ってよい」も「どう使うか」も決まっていないということです。

この状態でライセンスだけを配ると、機微な情報を扱う場所で判断が個人に委ねられます。「顧客名が入ったメールを要約させてよいのか」に会社として答えがないと、慎重な人ほど使いません。先に決めるべきは使い方の講習ではなく「何に使ってよいか」の線引きだと考えています。

メールの補助から一歩進んで自社の業務に合わせたエージェントを作る段階に関心がある場合は、Copilot Studioとは?できること・ライセンスの考え方Copilotエージェントの作り方|権限設計と社内の分担で扱っています。本記事はOutlookの標準機能に絞りました。

出典:商工中金「中小企業設備投資動向調査」付帯調査(2026年1月調査・2026年3月31日公表)(2026年8月時点で参照)

「配ったのに使われない」を防ぐ進め方を相談する(初回無料)

Outlook Copilotに関するよくある質問(FAQ)

CopilotはOutlookのどこにありますか?

下書きを作る場合は、空のメールの上部ツールバーにあるCopilotアイコンから「下書き」を選びます。ほかに、メール本文領域の「Copilot」ボックスに入力する方法と、「書き込みヘルプ」「返信のヘルプ」からチャット形式で作業する方法があります。設定は[設定]>[Copilot]タブにまとまっています。

Outlook Copilotは無料で使えますか?

法人での利用は、対象のサブスクリプションに加えてライセンスの割り当てが前提になります。個人向けのMicrosoft 365 Personal・Familyには1か月あたり60のAIクレジットが含まれており、その枠内で利用できます(2026年8月時点)。条件は変わる可能性があるため、契約前に公式ページでご確認ください。

クラシックOutlookでもCopilotは使えますか?

公式には、クラシックOutlookと新しいOutlook(Windows・Mac)で動作するとされています。ただし2026年に、従来のOutlook for Windowsでリボンにボタンが表示されない事象が既知の問題として公表されました。Copilot Chat(Basic)ライセンスのみの場合に発生し、有料のMicrosoft 365 Copilotライセンスでは発生しないと説明されています。状態は「修正済み」ですが、GCC High・DoD環境では継続する可能性があるとされています(2026年8月時点)。

Outlookのcopilotを無効にする・表示しないようにするにはどうすればよいですか?

[設定]>[Copilot]タブのトグルで、Copilotのエントリポイントを非表示にできます。この設定はすべてのOutlookクライアント間でローミングするため、1台で切り替えれば他の端末にも反映されます。またクライアント内の個別アカウントごとに設定でき、組織のメールと個人のメールの両方に適用されます。なお、これは表示に関する設定です。組織全体で利用を止める場合はIT管理者の領域になります。

Web版では表示されるのに、デスクトップ版では表示されません。なぜですか?

Web版で表示されている場合、アカウントとライセンスの側は通っていると考えられます。切り分けの対象はデスクトップアプリ側になり、更新チャネル、アプリのビルド、プライバシー設定(「コンテンツを分析するエクスペリエンス」「すべての接続エクスペリエンス」)などが候補です。とくに半期エンタープライズ チャネルではアプリでCopilot機能を利用できないと公式に記載されています。

Copilotでメールの仕分けはできますか?

公式ドキュメントで案内されているのは、下書きの作成、返信の作成、既存テキストの編集(トーンと長さの変更)、スレッドの要約、そしてメールスレッドからの会議のスケジュールです。会議のスケジュールはMicrosoft 365 Copilot (Work) ライセンスがある場合にのみ使用できるとされています。ルールによる自動仕分けはOutlook自体の機能であり、利用できる範囲はバージョンやライセンスによって異なるため、自社の環境でご確認ください。

オンプレミスのメールサーバーでも使えますか?

公式には、プライマリメールボックスがExchange Onlineに存在する必要があり、オンプレミスとハイブリッドのメールボックスではサポートされないと記載されています。Copilotがメール・予定表・メタデータを使用するためと説明されています。メール基盤の構成が前提条件になる点は、導入検討の早い段階で確認しておくとよい項目です。

Macでも使えますか?

Copilotでの下書きの対応範囲には、新しいOutlook、Web版、クラシックOutlook、Mac、iOS・Androidが挙げられています。なおプライバシー設定の確認手順はWindowsとMacで異なり、Macでは[Word]>[Preferences]>[Privacy]から確認します。

メール業務をどこから軽くするか
まとめ|OutlookのCopilotは「読む時間」から効く

使い方の解説は多く出回っていますが、実際に多くの人が止まっているのはその手前と、その先です。出てこない人は使い方に辿り着けず、邪魔だと感じる人は消し方が分からないまま使い続けています。

本記事の要点


  • 効き方には偏りがある:下書きより、長いスレッドの要約のほうが時間の削減として素直に効きます
  • 出てこない原因は2種類:自分で直せるもの(アカウント・ビルド・プライバシー設定・Cookie)と、会社しか直せないもの(ライセンス割り当て・更新チャネル・組織ポリシー)に分かれます
  • ライセンスの種類で症状が変わる:Copilot Chat(Basic)のみの場合にクラシックOutlookでボタンが消える既知の問題が公表されています(2026年8月時点で「修正済み」)
  • 邪魔なら隠せて、全端末に効く:[設定]>[Copilot]タブのトグルはOutlookクライアント間でローミングします
  • 前提条件はメール基盤にもある:プライマリメールボックスがExchange Online上にあることが前提で、オンプレミス・ハイブリッドはサポート対象外です

展開する側は、メール形式の方針と秘密度ラベルの扱いを先に決めておくことが効きます。後から線を引き直すのは負担が大きくなります。

なお本記事の仕様・条件は2026年8月時点で公式ページを確認したものです。更新頻度の高い領域のため、契約や設定変更の前に最新の公式情報をご確認ください。

まずは本記事の早見表を使って、自社の状況が「自分で直せる側」なのか「会社側の設定」なのかを切り分けてみてください。

もし、現在の利用や今後の事業成長を見越してきちんと検討したい、どれを選んでいいか分からないと言う方は、気軽に弊社に御相談いただければ多くの実績や活用事例と共にご説明させていただきます。

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